はじめに、Yanmar3YMエンジンは発売からまだ10数年なので、分解整備が必要なトラブルは聞いてない。多くの同僚艇も3YM20・30に換装していて大きなトラブルは今のところない、日常のメンテを確実に実施していれば信頼できるエンジンなのだろう!
その3YM30を搭載している「NAUSIKAA号」のメンテを参考にドラマ風にまとめた。
2022年6月、ブリズベーン滞在のNAUSIKAA号のKAYOちゃんから突然の電話!?
長距離電話なのに大丈夫??と無知なボクは心配する・・・
よく見るとFacebookのメッセンジャーアプリからの通話だ!
初めての会話なので戸惑うが、普通の通話と変わりない、しかも画像や動画も送れる、但しWi-Fi環境は必要、そして全て無料だ!
KAYOちゃんは2019年9月にオーストラリアからNAUSIKAA号(バンクーバー34)で女性一人の航海をしながら、来日してIYCビジターバースに長期間滞在し、その後太平洋沿岸の港を転々と寄港し、沖縄から小笠原へ、そして一気にAUSへ帰港、ブリズベーンに滞在し3年間、次の航海に向けて英気を養っていた。る
西宮・一文字ヨットクラブへビジターで来訪された時のWelcome Party!
IYCに長期滞在の後、出航を見送った時の写真です!
ヨット月刊誌「舵」に2回も登場し、日本のシニアセーラーのマドンナ的な存在になった!
2020年~2021年世界的なCovid19でオーストラリアはロックダウン!
ブリズベーンでは衣料品や家庭用品を売る大手チェーン店でアルバイトしながら資金を貯め、次の航海計画を練っていた
ブリズベーン川で滞在中、大雨になり流される寸前になる!
*6月初旬の朝、爽やかな声がブリズベーンから届く・・・
AUSはこれから冬になる、北上して暖かい北部(ケアンズ~ヨーク岬を回って~ダーウイン)へ・・・
出航準備をしたいので定期点検の方法を1から順番に教えて欲しいと・・・
画像や動画を見ながら、電話を片手にボクの指示通りに彼女の目と手が動く・・・
長距離リモートメンテ開始!
・Fuel Lineの点検
まずTankのコックを閉めて、油水分離器の水抜き垂れないようにペットボトルを工夫して・・・
特に汚れていなかったが・・・・
・Fuel Elementの点検
ケースのカバーを緩めて、エレメントを取り出したら・・・
何だ!?このヘドロは・・・エレメントは真っ黒ではないか!?
よくこれでEngineが回っていたものだ、これは異常であることを伝え、Tankの底にスラッジが溜っているかも!?、Fuel(軽油)の品質に問題あるかも!?
このヘドロの成分分析をしたいところだが・・・・
取り敢えずはElementのスペアパーツを数個用意して、逐一交換していくように、そして時間の取れるハーバーでTankのFuelをポリタンに移して、ろ過機を使って入れ替えるようにと・・
この作業をしたら十分なAir抜きが必要、簡単な方法を伝授(エレメントケースの上部+のボルトを外してスポイトであらかじめ一杯にしておく)・・・
・Engine Oil交換
15w-40とElementを用意しており、交換は初めてらしいが容易に出来た!
Oilを抜くには、点検口から細いパイプを奥まで差し込んで手動又は電動ポンプで抜く、他には車と同じ・オイルパン側面の22㎜頭のボルトを緩めると全て抜ける、但し下には受け皿は必要、年1回の定期点検では同時にエレメントも交換が望ましい
3YMならではの方法だが、KAYOちゃんは手動ポンプで抜いた。
Oilの補給は2か所、これも3YMならではで便利、エンジンルームの形状で選べる
容量は2.8Lだが給油棒の3/4程度が適量、3-4回に分けて点検しながら入れ過ぎに注意
・冷却水ポンプのインペラやリップシールの交換
今回は特に不具合はなく交換しなかったが・・・ダーウインで一気にトラブルが発生(後述)
・クーラント交換
結構汚れていたので交換を指示、Yanmar取説を見ながら交換!
水抜きコックは清水x2、海水x1、後部の清水コックを緩めて抜く、結構な量(4.9L)なので大きな受け皿が必要(ペットボトルで良い)
補給は軟水で良いのだが、凍結防止や防錆効果があるクーラントがお薦め。
・Air Cleanerの点検
彼女はきれいだというが、よく見れば外側とケースの内側は真っ黒だ!?
取り敢えず汚れたスポンジを取り除いて、きれいなマスクをしてあげよう・・・と
Engine Roomの換気に問題がありそうだ・・・
・V-belt:(オルタネーター・海水ポンプ)動画を見ればたるんでるのが判る
取り外して点検すると海水ポンプのV-beltに亀裂があった!
取説にたるみの調整方法があるが、女性一人では難しいのでコツを伝授(テコの原理)
・ミッション(クラッチ)オイルの点検
わずかに300㏄なので入れ過ぎに注意、汚れていないのが正常
交換は意外と簡単!(エンジンOilより粘度の低い30が良い)
19㎜のボックスでボルトを外せば完全に抜ける
点検棒にはオリフィスがあり、Overflowするので、Oilpanに透明なOilが垂れていたら、これかも!?
*約一日かかって一通りの点検を済ませて試運転、快調なエンジン音が聞こえて来た!
**その後、ブリズベーンを出航して北上、6月16日にフレーザー島でアンカリングの報があった!
世界遺産のフレーザー島は砂で出来た島で世界最大、リゾート島だがKAYOちゃんは上陸しないそうだ!?
そして17日朝、悲痛の声が・・・「エンジンがかからな~い!」
冷静になってもらい状況を聞けば、明らかにスターターにまで通電されていない!?
まずスタートSW ONでピー音も警告灯(2個)も点灯しない
・Yanmar3YMの配線図を見ながら1つづつ指示・・・・
・スターターの配線
SWをスタートにするとカチっと音がするというので、まず配線の写メを・・
よくあるトラブルは白色のS配線が外れているケース、ここは問題ない
・次は油圧、水温センサーの配線
センサーの位置を見つけてもらうのに一苦労したが・・・・
なんと警告灯(油圧・水温)2個共センサーの配線が外れて、オルタネーターの1本が断線していた!?
すべて修復してエンジン音が聞こえた時は一緒に歓声をあげていた!!
約半日がかりの葛藤だったが、Contrailも同種(3YM20)のEngineなのでボク自身も良い勉強になった!
出航出来ずに一夜を明かすことになったフレーザー島は素晴らしい!
もっとゆっくりしたら良いのにと思う!
この先2ヶ月かけて、ケアンズ~ヨーク岬を回り~北西部のダーウインへ・・・
ダーウインで長距離航海の準備をして、インド洋を一気に横断、南アフリカのダーバン~ケープタウンへ・・・
インド洋のモーリシャス諸島やマダガスカル島はスルー、女性セーラーの危機管理プランだ!
最終目標はカリブ海・・・壮大な計画に頭が下がる!!
Engine supportは何時でもwelcomeだが、インド洋上ではMassangerは届かないので、出航までにトラブルを出し切ってしまうように祈りたい!
長距離リモートメンテナンスはお互いに信頼してやれば有効である。
*フレーザー島からヨーク岬を回り、ダーウインまでのNausikaaの軌跡はTrackingを追いながらFBとメッセンジャーで追跡できた
・Yanmarの計器パネルの亀裂・・・Contrailもあるがこのパネルは紫外線に弱くプラスチックの強度不足と思う、Yanmarには改善を要望する
ナウシカではスタートSWを回そうとしたら、SW回りが割れて奥に入ってしまったとのこと!?
これではSWが使えないので、後ろから補強材を入れるように指示し、Mackay Marinaに寄港して修復、マリーナにはサポートしてくれるオジサンたちがいて直ぐに補修出来たようだ!
アクリルのワッシャーを両側に入れている:Good job!
Mackay Marinaからは順調にリーチングのGood windを受けてNice Sailing!
Magnetic Island(豪州北東部・タウンズビル沖合の島)のナウシカ
ケアンズ沖合のGreen Islandを通過して、メガマリーナ:Port Douglasへ
7月11日、Port Douglasに到着、此処で充分な補給が出来たようだ!
Port Douglasを出航してからはCel Phoneは圏外になり、Trackingを追うが、リーチングに良い風を受けてGPSで8㏏以上出していた!
そして圏内に入り一報はヨーク岬を回り切ったとのこと
*8月4日、Darwinに到着、Brisbane~Darwin:2090nm/50days
しかし、DarwinのCullen Bay Marinaは満潮時にしか出入港出来ないので外のFannie Bayでアンカリングして一夜を明かす
・8月5日、Cullen Bay Marinaへ入港
此処は大きな潮汐で有名で、時として干満差が6~7mにもなる!
よってマリーナ内に入るには「ロック」という関所に入らないといけない!
*ダーウィンでインド洋に向けての整備と準備
・上架整備:Cullen Bay Marinaは予約でいっぱいなので一旦出て北部のボートヤードへ
此処も干満差が半端ない!満潮時しか移動できない
約半年ぶりの上架だが、西宮に比べるとキレイそのものだ!
キールとラダーが繋がっているのはクルージングヨットではいろいろなメリットがあると思う!
空にはContrailの絵文字が・・・・・Nausikaaを応援している!
・Cullen Bay Marinaに帰って課題のエンジン整備!
課題とは、ダーウィンに近くなってきたところで海水ポンプからの水漏れがひどくなっていた!
リモートメンテ再開!
・海水ポンプの取り外しと分解
ポンプから海水が飛び散り、ベルトを伝ってオルタネーターまで塩柱が立っている、初めて見る光景だ!
海水ポンプの取り外しに苦労していた、ボルトの一つのネジ部が舐めてしまっていた!
ナットを無理やり締め付けた兆候がある、以前マリーナスタッフに取り付けてもらったらしい!?
この舐めたボルトをダイスを使って直すように指示、彼女は出来ないと拒んだがやれば出来ると励まし、見事にやり遂げた!
そして、ポンプの分解・・・友人のガレージに持ち寄り、これも出来た!
しかし、かなり錆と劣化が進んでいる、幸いながらリップシールとベアリング、O-Ringはストックしていた。シャフトも擦り傷があり、1000番ペーパーで研磨を指示・・・
黒のプラスチックプレートが見当たらないが、ハウジングの中に残っていて、こいつが海水を飛び散らしたのだろう!?
下の写真が正規の配置でプレートのストックがないとのことで困った
そして、ブラケットが歪んでしまっている、これでは歪んだ回転になってしまう!
海水ポンプは重要なエンジン部品なので、西宮からContrailのスペアポンプを航空便で送るのでそれまで出航を待てと言ったが、29日(月)の出航は遅らせないと・・・・
ブラケットは友人のガレージのバイスで直せたとの事、プレートの代わりに再度水漏れが発生したらリップシールを2枚重ねで応急措置出来ると指示。
これでContrailの水漏れは解消した経験がある、リップシールはインペラを外せば前から押し込むことが出来る。これなら航海中でもKAYOちゃんなら出来るだろう!
Contrailの海水ポンプは南アフリカで長期滞在するマリーナに送ることにした
他には、Nausikaaには海水ストレーナを装備していた、KAYOちゃんは初めて見たらしいが、意外と汚れていなかった!
懸念していたFuelの汚れは、ブリズベーンで交換したエレメントがキレイだったので一安心!
出航ギリギリまで整備に追われていたが、なんとか出航の準備が出来たようだ
ボクの写真を乗せてもらい、Trackingを追いながら一緒に航海しよう!!
✮8月29日早朝の満潮時、友人の見送りで出航!
南アフリカ最初の寄港地はDurban(ダ―バン)の北東部、Richards-Bay(リチャーズベイ)!
約6000nm/60days
インド洋無寄港女性Single hand横断の壮大なチャレンジをみんなで応援しよう!!
✩ 9月7日、ダ―ウィン出港から10日目、ティモ―ル海の無風に悩まされていたが、ようやくインド洋に入り良い風を掴んだようだ!
Iridium衛星回線で日々メ―ル交換しているが順調のようだ!
✩ 9月25日 丁度30日:予定の1/2、東経81°近辺(セイロンの南300nm)
約3000nm(全行程6000nm)、東寄りの貿易風(100°から10~12m/s)に乗って5~6㏏で順調にセ~リング中だ!
北上なら赤道通過時に、太平洋なら日付変更線通過時に祝辞を送るのだが、インド洋はそれらがないので、中間点通過時に「Conguratulation」を送ります!
✩ 9月29日 吉報が来た!
貿易風に乗って予定よりも進み、10月20日頃にリチャーズベイ(残り2315nm)に到達できそうだと・・・・、しかし、インドの南に発生したサイクロンが近づいている、あまり南に逃げると貿易風帯から出てしまう、悩ましい所だろうと思うが、頑張れ~~
✩ 10月7日 7日のメールではモーリシャス諸島の南を順調にSailing中との事
その後、微風帯にかかっていて艇速が上がっていない、天候は連日晴れで快適とのこと!
マダガスカル島の南端付近は強い風が吹いているので、再び艇速を伸ばせるだろう。
南ア・リチャーズベイ到着の目途がついてきたので、提供するパーツの準備をしていたら、南アに来るのかどうかと打診して来た。
南アは一度は行ってみたい魅力的な大地と思うが、先日Newcaledoniaから来日した同年配の友人がコロナに罹り緊急入院している!
たった2㎏のパーツを背負って飛び立つ勇気が出てこないのが寂しい。
シンガポール航空でチャンギ空港経由で首都ヨハネスバーグまで約30時間、格安料金で20万円、何とかなりそうだが・・・・
同時期にAUS在住のKAYOちゃんの友人Mayaさんも、インド洋で流失してしまったジェネカーの中古を入手して荷物で送るらしい。
左のブラケットはボルトが舐めてしまっていたので新品に交換が良い、海水ポンプはContrailの中古品だがO/H済み、その他消耗品も追加した、今日のメールではインペラやオイルエレメントも欲しいとのことで追加します。
*リチャーズベイ・ZULULAND Yacht Clubへ荷物を送る手配をするが、グーグルアースで見ると素晴らしいハーバーに見える、なんと対岸は超豪邸が並び、それぞれポンツーンを持っている!!
あこがれるなあ~~!!
✩ 10月12日、マダガスカル島の南端沖に近づいてきた、強風帯に入るとのこと、
Agulhas Currentを越えなければならないとのことで、まだまだ大変だ!
到着したらサファリパークに行きたいとのことでモチベーションは向上している!
✩10月17日 今日のメールでは後3日で到着予定!!
Agulhas Currentに上手く乗れるように修正角をとるコースを走っているのは流石ですね!
早く荷物を送らなくては!
KAYOちゃんのRequestでOil element、Fuel element、Impeller kitを追加、さらにアマノフーズのインスタント味噌汁10P、佐渡産コシヒカリ新米を箱に詰め込んだ!
明朝、EMSか国際航空小荷物で送ります、窓口は近くの郵便局で出来るがWEBで登録が必要だ。
現地の金曜日にはRichards Bayのヨットマン達がWelcomeBBQ Partyの準備をしてくれているらしい!
もうすこしだ、ガンバレ~!!
✩ 18日、今日の日が落ちる前に入港したいとのメール!
VHF圏内に入ればAISのMarine Trafficアプリに映るかもしれない!
✩ 22日、こちらの倶楽部では17人ですき焼きパーティー!
17時ころにKayoちゃんにもメッセンジャーでの📞でリモート参加!
Kayoちゃんはすき焼きが食べられなくてゴメンね!
✩ 24日、国際郵便で送った小包は追跡調査では南アに到着したらしいが、10月31日時点ではまだKayoちゃんに届いていない、彼女の報告では南アの郵便事情は非常に悪いらしい!?
✩ NAUSIKAA号の今後の予定は11月9日にRichards Bayを出航してPort Elizabethに寄港して、その後、ケープタウンに向かう。各400nmの行程だがTrafficが多く、ワッチ交代がいないので寝れないとのこと。
エンジンを使用することが多くなると思うが、ボクの送ったエンジンパーツの入った小包が無事に届くことを祈ってます。
Kayoちゃんからサファリパークのツアーの様子がFBから届いた、一緒に行こうと誘われていたが、南アまでは遠いが、こんな素晴らしい体験はもう来ないだろうと思うと残念だ!
11月9日、予定では今日
Richards bayを出航だが、国際小包が届かないので、出航を遅らせるとKayoチャンは言ってるが、南アの郵便事情を考えると諦めざるを得ない。
高価な物は入れてないが、海水ポンプはNausikaaにとっては大切だ!
ダーバンまでは辿り着いたのだが!?
11月20日、日本人のグループが乗る大型カタマラン「ナクラ」がRichards Bay入港して、Kayoちゃんは久しぶりに日本人と交流ができたようだ!
Zuruland Yacht Clubはとてもフレンドリーで全ての飲食が安く居心地が良いそうだ!
しかし、ボクの送った小包は届きそうもないので諦めようといったが、AUSからの荷物も待っているとのことです。
11月21日、やったー!ついに小包がRichards Bayの郵便局に届いた!
中身も無事だったようだ、良かった!!
約一ヵ月要したが、NAUSIKAA号に乗って航海できる・・・良かった!
そして、NAUSIKAA号の整備をして、いよいよ26日ケープタウンに向けて出航予定だ!
最初の寄港地はダーバンをスルーして、East Londonとのこと!
出航前に連絡が来た!
先ずは土鍋で新米を炊いたこと。
美味しく炊けたらしい。
デプスゲージが不具合で出航を躊躇していたが、絶対に必要なものか否かをちょっと議論して、精度の良いNAVIONICSを有効に使って行こうとのことで、26日午後に仲間になった5艇の最後尾に出航した!
ちなみにContrailはデプス(魚探)は不具合のまま、日本周航ではNewPecを全信頼し、水深2mの海域ではヨーソローで進入し、キールに違和感があれば直ぐに後進に入れる方法を取った、3回ほどゴツンと来たことがあったがキールにダメージはなかった!
そもそもデプスゲージは直下の水深で警告音と同時にゴツンと来るので効果的ではない。(最新の高価なデプスはシャローで指示する物もある)アンカリング時は必要だがContrailにはアナログの紐に重りを付けた水深計測をしている。
最初の寄港地はEast London、再び5艇が集結する。
"Bon Voyage!"
南ア南東部の沿岸を航海中でMarine Trafficのアプリで見ることが出来ます!
Agulhas Currentに上手く乗って7~10ktで順調に南下している!
近くでヨットが多く走っているのは現地のAutumn Regattaのヨットでゴールはダーバンとのことで混雑をさけるためもあってダーバンをスルーするらしい
先に入港したNakuraからの写真
桟橋に係留出来たら良いな!
此処のYacht Clubも係留費はリーズナブルでフレンドリーとのこと
廃船ヨットを係留ブイに使用して川の中央に沖止め
Nausikaaから見ると・・
Nakuraのメンバーとここでも合流
サッカーワールドカップのスペイン戦勝利を祝っている!
そしてNakuraのクルーがボクの送った海水ポンプを交換してくれている
懸念していた海水ポンプのブラケット、錆がひどく、舐めたボルトは限界だった!
新品に交換して、これで一安心!
強風が吹いて3日間出航を待機している間に、海水ポンプの交換が出来てラッキーだった!
NakuraのNさん、ありがとうございました。
(塩ビホースのサイズが合わず海水ポンプはそのままとの事、まあ急を要する事ではないと伝えた)
*そして、強風も弱まり、5艇そろって、3日East Londonを出航~
4日現在、5艇はバラバラだがポートエリザベスの沖合を潮流に乗って順調にケープタウンを目指している!!
Agulhas Currentと追い風でGPSでMax12.6ktも出ていて、厳しいSailingだったのだろう!
*5日、Nausikaa号はコースを北西にとり、St,Francis Bayの沖合で、アンカーを打って休養中だ!
ここは立派なマリーナがあるが、寄港はしないで、沖でゆっくりと睡眠を取ったとのこと
Single Handでは一気にケープタウンは厳しいので、賢明な判断だと思う。
6日、アンカーを揚げて出航!
*そして、その日のサンセットでLackyな出会いが・・・!!
グリーンフラッシュ(green flash)は、太陽が完全に沈む直前、または昇った直後に、 緑色の光が一瞬輝いたようにまたたいたり、太陽の上の弧が赤色でなく緑色に見える ようになる現象のこと。 この現象が目撃される頻度は低く、まれに見られる光学現象ともいえる。
*7日、お昼ごろにKnysna(クイスナ/ナイズナ)川に入り、マリーナのレストランの前にドッキング!
Knysna Yacht Club
Knysna 川の中流に在る
カタマランヨット工場
此処もとても居心地が良かったらしいが、土曜日の10日に出航する!
*Knysna 川の河口を出た後、一時13.8ktも表示され、順調にセ~リング・・・
この岬を境にしてインド洋と大西洋に分かれる、いよいよ大西洋に突入!!
最南端のCape AgulhasはFogで見ることは出来なかったとのこと、残念!
*12日夕方、ケープタウンの南にある、Hout Bayの手前でSea fogに阻まれるも・・・
無事に入港!
このハーバーは漁港だ!
漁港の中央に位置するのがHout Bay Yacht Club
ここも居心地が良さそうなヨットクラブですね!
お疲れ様でした、ゆっくりお休みください!
そして、大西洋に乗り出す前に十分な整備をしてくださいね。
リモートサポートいたします!
14日、📲で今後のメンテや出国手続きの話しの後、こんな写真を送って来た。
漁港はアザラシ天国だ!
*ケープタウンには立ち寄るのですかと尋ねたら、市内のヨットハーバーの二か所共、満杯(ヨットレースなどで混雑している)で、出国手続き時のみ立ち寄るとのこと。そこはロイヤルケープヨットクラブで桟橋の前にイミグレーション事務所がある。
Haut Bay Yacht Clubは郊外の漁港で都会ではないが、居心地は良いそうだ!
何といっても係留費は電気・水道込みで1000円/1日は有り難い料金だ!
年内には出国、大西洋の最初の目的地はセントヘレナ島だ!!
少しでもケープタウンを楽しんで南大西洋に出航したら良いと思う!!
*ケープタウンへ
12月24日イヴの朝、HOUT Bayを出航して約5時間、ケ―プタウンのロイヤルケ―プヨットクラブ桟橋へ、しかし、25日もX'masで日曜日、出入国管理事務所は休日だ!
市内には南西部にV&A Waterfrontと南東部にRoyal
Cape Yacht Clubの2か所のヨットハーバーがある
NAKURAはV&Aに係留している、Open gate bridgeが構えていて、停電が多く自由な時間に出られないとのことで、NAUSIKAA号は長居をしないのでImmigrationのあるRoyal Cape Yacht Clubに直接向かった
*ケープタウンを出航
26日朝に出国手続きを済ませて、快晴のテーブルマウンテンに見送られてケープタウンを出航!
NAUSIKAA号/Kayoチャンの壮大な航海は南大西洋~カリブ海のグレナダへ・・・
そして、パナマ運河を通過して南太平洋へ~タヒチ~New Caledonia~来年末にはブリズベーンに帰港して世界一周を完遂する計画だ!!
それまでは可能な限り、リモートメンテサポートを継続して、この誌上で私も世界を周ります。
**このブログはここで〆て新たに「南大西洋編」に改編します。
またkindle book「世界一周・NAUSIKAA号のリモートメンテ(ブリズベーン~ケープタウン)」
を編集中、お正月には発刊予定ですので、ご愛読いただければ幸いです。
Nausikaa号のTracking
https://forecast.predictwind.com/tracking/display/Nausikaa/
コメント